がん保険とは

がん保険は、医療保険の一種です。病気やケガで入院した場合に給付金が受け取れるのが医療保険ですが、がんも病気のひとつですので、がんが原因で入院した場合ももちろん医療保険の給付金を受け取ることができます。しかし、がん治療の場合公的医療保険が適用されないものも多く、その場合高額な費用となり、また長期の入院や入退院の繰り返しなど大きな負担がかかるリスクがあります。
ガン保険の保障内容には以下のようなものがあります。
診断給付金
入院給付金
手術給付金
ガン死亡保険金
通院給付金
特定治療通院給付金
高度先進医療給付金
退院療養給付金

【保険選び・見直し】
損をしないがん保険選びの7つのポイント
がん保険トレンドと治療法の変化

がん保険 どんな特約があるの?

基本的ながん保険の保障に加えて、保険会社の独自色が際立つのが特約です。

■高度先進医療給付金
がんの診断や治療の際におこなわれる最新の医療技術に応じて支払われます。

■長期入院特約
がんで長期の入院をした時に支払われます。

■在宅緩和ケア給付金
末期がんと判断され、「在宅末期医療」をうけている時に支払われます。

●選択のチェックポイント
もし、がんにかかったときに治療費はどのくらいかかるのでしょう。
がんの部位や治療方法で異なるので、一般的にかかる費用をみてみます。

@公的医療保険  健康保険から7割/自己負担3割
A入院諸費    差額ベッド代/入院食  780円/日
B健康保険外治療 未承認抗がん剤/先進医療の技術料
Cその他

@の自己負担とA、B、Cを合わせたものが自己負担額になります。今後さらに、健康保険の自己負担の増加や保険外治療の増加など医療環境の変化が考えられますので、それに対応できるかを考えて選択してください。

●保険商品比較のポイント
@診断給付金
 *診断給付金の支払い回数
 *上皮内新生物に対する保障
A保険期間と保険料払込期間
 *定期タイプか終身タイプか
B定額保障か、実費保障か

ご自分にとってなにが必要かを考え、保障内容と保険料のバランスのとれた選択をしましょう。

終身がん保険と定期がん保険はどう選ぶ?

終身型と定期型の違いは保険の期間です。終身型は保険期間が一生涯のものです。定期型はあらかじめ決められた年数や年齢までの保険期間になります。
保険料の払い込みについては、終身型が一定なのに対し、定期型(更新タイプ)は、更新のたびにその時点の年齢で保険料が計算されるために通常は、保険料が高くなります(一般的には契約当初は終身型のほうが保険料は高いです)。 保障が必要な期間や、保険料の負担などを考え、判断するようにしましょう。

■終身タイプ

一生涯の保障があり、加入時の保険料を終身、或いはある期間で払い込む。
【メリット】・・将来の保険料のアップを避けられる
【デメリット】・・加入時点で定期タイプと比べて保険料が割高

■定期タイプ

5年、10年などの一定期間の保障を目的とし、加入時の保険料をその期間払い込む。
【メリット】・・加入時点で保険料が割安
【デメリット】・・将来、保険料がアップ

がん保険の必要保障額はどのくらい?

がんの部位や治療方法等により、費用にはかなりばらつきがあるようです。
一般の病気の治療に比べると高くなるケースが多いようで平均で100〜150万円前後という数字をよく見ます。高度先進医療などを用いた場合、300万円を超えるような高額の治療費になる場合もあるようです。保障額が大きい方が安心できますが、保険料も高くなるので、他の医療保険とのバランスを見て考えると良いと思います。